「働き方改革」を実現するポジティブメンタルヘルス
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「働き方改革」を実現するポジティブメンタルヘルス
「働き方改革」を実現するポジティブメンタルヘルス
2019年から「働き方改革」がいよいよスタートしました。多様性を持つ労働者がそれぞれイキイキと働く職場作りを推進していくということは、従来のストレスを軽減して、不調を防ぐという視点だけでは足りず、さらに生産性の向上ややりがいの増進といったプラスを目指していく必要があります。実は、このような視点が出てきた背景の一つに、ストレスやメンタルヘルス不調と言ったネガティブな要因ではなく、個人や組織の強みや生産性といったポジティブな要因に注目し、個人や組織の活性化を通じて、広い意味でのメンタルヘルス対策(増進)を行っていくという、「職場のポジティブメンタルヘルス」という考え方やその考え方に基づく様々な研究知見があります。
ポジティブメンタルヘルスの 中核ともいえる考え方の一つが「ワーク・エンゲイジメント」※(2002,W.B.シャウフェリほか)です。ワーク・エンゲイジメントは仕事に関連するポジティブで充実した心理状態のことで、ワーク・エンゲイジメントが高い人は、仕事にやりがいと誇りを感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得ている状態といえます。ごく簡単に言えば、働く人の「イキイキ度」と言えます。そして、このイキイキ度が高いとメンタルヘルス不調になりにくく、生産性が高いという研究結果が幾つも出ており、実際の職場での応用も行われるようになってきました。
これからの職場のメンタルヘルス対策としては、単にストレス対策をする、不調者の対応を行うことに終始するのではなく、ポジティブな要因、とくに労働者のワーク・エンゲイジメントに注目し、積極的にイキイキ度を増進していくという視点も合わせて行っていくことが大切だといえます。